「障害者福祉論」特別講演『This is Me.』 | 静岡福祉大学

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「障害者福祉論」特別講演『This is Me.』

教員ブログ

全学共通基礎科目の「障害者福祉論」では、昨年度から地域で生活している障がい者の方をゲストスピーカーとしてお招きして講演していただいています。

これまで6回の授業において、「ノーマライゼーション」や「自立と自律の違い」について学び考えてきました。そして、今回の授業ではさらに自立(自律)について考える機会として、小林 博子様にお越しいただき講演していただきました。

 小林様は、地域の中に自ら出ていくことで、地域の人たちが自然な形で介助や支援できるような社会になることが、障がい者が地域で生活するうえでとても大切であるとお話されていました。そのために、シェアオフィスを借りて活動したり、障がい者向けのワークショップなども行っているとのことでした。

小林様の大きな転機となった体験として、デンマークにあるエグモント・ホイスコーレという国民学校への留学体験を挙げていました。この学校では障がい者も健常者もともに寄宿舎で生活し、障がいのない学生が障がいのある学生のヘルパーとして介助をしています。

 

「ないものはつくればよい」「なんとかなる」という言葉が、学生たちの心にとても響いたようです。講演終了後には、多くの学生が小林様のところに来て、話し込んでいました。

 

 私たちは知識を得ることで、分かった気になっていることが多いように感じます。しかし、実際にお話しを聞いたり体験することでしか感じられない「何か」があります。ここ数年の間強いられてきた「ディスタンス」を乗り越えて、体験することや直接お話することから得られる学びの機会をもう一度取り戻し、丁寧に積み重ね学んでいきたいと考えています。

「障害者福祉論」担当教員 木下 寿恵 (健康福祉学科)

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