「相談援助実習とスーパービジョン」をテーマにシンポジウムを行いました 2015/08/03 教員ブログ Tweet 福祉心理学科の安留です。 今日は7月29日(水)の「実習指導者意見交換会」のシンポジウムの様子をレポートし ます。 当日は、お忙しい中、また猛暑の中、35名の実習指導者の皆さまが実習報告会にお越し くだいました。引き続いて行われた意見交換会にも、多くの皆さまにご出席いただけました。 どうもありがとうございました。 写真1 意見交換会の様子 意見交換会では、「相談援助実習におけるスーパービジョン」をテーマに、シンポジウム を行いました。 シンポジスト:前島 良枝氏 (社会福祉法人三愛会・特別養護老人ホーム「愛華の郷」実習指導者) 平出 千捺さん(本学 福祉心理学科 4年生) コーディネーター:相原 眞人 教授(本学 福祉実習指導センター 副センター長) 写真2 シンポジウムの様子 「愛華の郷」の皆さまには、毎年、2年次の見学実習や3年次の相談援助実習でお世話になっ ています。 シンポジストの前島さんには、実習生を受け入れる際の指導者としての思いや、実際に実習 生に対して行っているスーパービジョンの紹介などをしていただきました。 前島さんのお話からは、実習生に対し、「充実した実習をして欲しい」「ソーシャルワーク の面白み、醍醐味を伝えたい」というお気持ちが伝わってきました。「指導者が実習生の価値 観を大切にできないと、実習生も他者の価値観を大切にできないのではないか」という前島さ ん。実習生の良さを認め、伸ばしていくという姿勢が感じられました。 また、「実習指導者として自分がやっていることが正しいのかと不安になることもありまし た。そのときは、巡回指導の相原先生からいろいろとおしえていただくことで乗り越えること ができました」と巡回担当教員との連携の重要性も話してくださいました。 写真3 シンポジストの前島さん(左)と平出さん(右) 4年生の平出さんは、3年次の2月に「愛華の郷」で実習をさせていただいた学生です。 「愛華の郷は、施設全体で実習生を温かく迎えてくださった」という平出さん。毎日、朝夕 に1対1で丁寧なスーパービジョンをしてくださった前島さんに対し、「話しやすく、優しい方 で、私の話を真剣に聴いてくださった」「前島さんと話したことで、明日の実習への課題が明 確になり、意識も高まった」と、指導を受けた印象を語ってくれました。 また、次のようなエピソードも紹介してくれました。 「介護職員の方から、『前島さんが平出さんのことを褒めていたよ』と伝えられたとき、私の やっていることを前島さんも、そして施設の皆さん全体が見てくださっている、認めてくださ っていると実感できて、自信がつき、実習への意欲がさらに高まっていきました。」 コーディネーターの相原教授は、お二人のシンポジストの話を受けて、次のようにコメント し、さらにディスカッションが進んでいきました。 「前島さんの姿勢には“ソーシャルワーカーとしての接し方のモデル”が示されており、それ が平出さんにとって前島さんから支持してもらえているという印象に結びついたのではないで しょうか。平出さんは、実習中に常に前島さんといっしょにいたわけではないけれど、ワーカ ーの背中を見て、そこから価値観を含めてワーカーとしての姿勢を学ぶことができたのではな いでしょうか。」 会場からも質問やコメントがあり、大変有意義なシンポジウムとなりました。 実習報告会での発表(「初めの一歩、踏み出す一歩」)を終えた後に、シンポジストとして 登壇した平出さん。たくさんの実習指導者の皆さまを前に、大変緊張したことでしょう。しか し、堂々と、自分が実習中に指導を受けて感じたこと、学んだことを伝えることができました。 優しいまなざしで平出さんの発言を見守る前島さんがとても印象的でした。 お忙しい中、シンポジストを快くお引き受けくださり、貴重なお話をしてくださった前島様、 本当にどうもありがとうございました。 実習施設・機関の指導者の皆さまに、改めて感謝申し上げます。 (福祉心理学科 安留孝子)
「相談援助実習とスーパービジョン」をテーマにシンポジウムを行いました 2015/08/03 教員ブログ Tweet 福祉心理学科の安留です。 今日は7月29日(水)の「実習指導者意見交換会」のシンポジウムの様子をレポートし ます。 当日は、お忙しい中、また猛暑の中、35名の実習指導者の皆さまが実習報告会にお越し くだいました。引き続いて行われた意見交換会にも、多くの皆さまにご出席いただけました。 どうもありがとうございました。 写真1 意見交換会の様子 意見交換会では、「相談援助実習におけるスーパービジョン」をテーマに、シンポジウム を行いました。 シンポジスト:前島 良枝氏 (社会福祉法人三愛会・特別養護老人ホーム「愛華の郷」実習指導者) 平出 千捺さん(本学 福祉心理学科 4年生) コーディネーター:相原 眞人 教授(本学 福祉実習指導センター 副センター長) 写真2 シンポジウムの様子 「愛華の郷」の皆さまには、毎年、2年次の見学実習や3年次の相談援助実習でお世話になっ ています。 シンポジストの前島さんには、実習生を受け入れる際の指導者としての思いや、実際に実習 生に対して行っているスーパービジョンの紹介などをしていただきました。 前島さんのお話からは、実習生に対し、「充実した実習をして欲しい」「ソーシャルワーク の面白み、醍醐味を伝えたい」というお気持ちが伝わってきました。「指導者が実習生の価値 観を大切にできないと、実習生も他者の価値観を大切にできないのではないか」という前島さ ん。実習生の良さを認め、伸ばしていくという姿勢が感じられました。 また、「実習指導者として自分がやっていることが正しいのかと不安になることもありまし た。そのときは、巡回指導の相原先生からいろいろとおしえていただくことで乗り越えること ができました」と巡回担当教員との連携の重要性も話してくださいました。 写真3 シンポジストの前島さん(左)と平出さん(右) 4年生の平出さんは、3年次の2月に「愛華の郷」で実習をさせていただいた学生です。 「愛華の郷は、施設全体で実習生を温かく迎えてくださった」という平出さん。毎日、朝夕 に1対1で丁寧なスーパービジョンをしてくださった前島さんに対し、「話しやすく、優しい方 で、私の話を真剣に聴いてくださった」「前島さんと話したことで、明日の実習への課題が明 確になり、意識も高まった」と、指導を受けた印象を語ってくれました。 また、次のようなエピソードも紹介してくれました。 「介護職員の方から、『前島さんが平出さんのことを褒めていたよ』と伝えられたとき、私の やっていることを前島さんも、そして施設の皆さん全体が見てくださっている、認めてくださ っていると実感できて、自信がつき、実習への意欲がさらに高まっていきました。」 コーディネーターの相原教授は、お二人のシンポジストの話を受けて、次のようにコメント し、さらにディスカッションが進んでいきました。 「前島さんの姿勢には“ソーシャルワーカーとしての接し方のモデル”が示されており、それ が平出さんにとって前島さんから支持してもらえているという印象に結びついたのではないで しょうか。平出さんは、実習中に常に前島さんといっしょにいたわけではないけれど、ワーカ ーの背中を見て、そこから価値観を含めてワーカーとしての姿勢を学ぶことができたのではな いでしょうか。」 会場からも質問やコメントがあり、大変有意義なシンポジウムとなりました。 実習報告会での発表(「初めの一歩、踏み出す一歩」)を終えた後に、シンポジストとして 登壇した平出さん。たくさんの実習指導者の皆さまを前に、大変緊張したことでしょう。しか し、堂々と、自分が実習中に指導を受けて感じたこと、学んだことを伝えることができました。 優しいまなざしで平出さんの発言を見守る前島さんがとても印象的でした。 お忙しい中、シンポジストを快くお引き受けくださり、貴重なお話をしてくださった前島様、 本当にどうもありがとうございました。 実習施設・機関の指導者の皆さまに、改めて感謝申し上げます。 (福祉心理学科 安留孝子)