「高齢者介護におけるリスクマネジメント」に関する研修の講師として出向きました(11/19) | 静岡福祉大学

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「高齢者介護におけるリスクマネジメント」に関する研修の講師として出向きました(11/19)

教員ブログ

藤枝市内にある特別養護老人ホーム「亀寿の郷」の職員の皆さま向けの研修会の講師をしてまいりました。
「亀寿の郷」の皆さまには、本学の介護福祉士の実習で学生が大変お世話になっております。

研修のテーマは「高齢者介護におけるリスクマネジメント」。
19:00からという日勤帯の勤務が終了した後のお疲れの時間でしたが、約90名の職員の皆さまが参加され、熱心に講義に耳を傾けてくださいました。

安留1202①

「リスクマネジメント」や「ヒューマンエラー」に関する基本的な理解のための講義の他、「組織事故」について考えるために医療現場の患者取り違え事件を例に示しました。

また、人間の解釈はあいまいであることを体験的に理解するためのワークや、高齢者介護の現場に即したKYT(危険予知トレーニング)のグループワークも行いました。
職員の皆さまは非常に積極的にワークに取り組み、活発な意見が出されました。

安留1202②

安留1202③

最後に、ヒューマンエラー対策として、「個人」に向けて、また「チーム・組織」に向けて私からアドバイスをして研修を終えました。

私は、2011年、2012年の2年間、「介護現場における“働くこと”に関するプロジェクト」を千葉県内のNPO法人(介護事業所)の協力で行い、その中で、人間工学の研究者と共同で「高齢者介護現場におけるリスクマネジメントに関する研究」、また、組織改善に向けた実践等をしていました。

これまでもいくつかの施設・団体から研修依頼を受けましたが、私の行う高齢者介護のリスクマネジメントの研修内容には、介護臨床の視点だけではなく、人間工学的な視点が含まれていることが特徴です。

こうした研究や経験により、今回、「亀寿の郷」の皆さまのお役に立つことができたのなら大変うれしく思います。
私自身も、皆さまから大いに刺激を受け、大変勉強になりました。
どうもありがとうございました。

(写真については、研修担当の職員の方に撮影をお願いし、撮影・掲載につきましても、理事長様、施設長様より許可を得ました。)

(福祉心理学科 安留孝子)

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